本象牙
印鑑
銀行印




最近印鑑は非常にこだわった。こだわった印鑑なので写真を掲載したいのだが、なんとな
く自分の印鑑を写真で撮ってUPするのは抵抗があったので省略した。
こだわった印鑑は銀行印である。それは必然でそうなった。実印は若い頃に親が黒水牛
で作ってくれたのでこだわる印鑑銀行印しか残っていなかったというのが理由である。



皆さんもそうだと思うが普段気にもしない印鑑である。嫁さんにはあきれ返られた。
この印鑑をこだわるのには理由があった。1年程前ひょんな事から数千万円を預かる代理
人になる機会があった。数千万円をある人から預かり代理人名義の私の領収証を発行し
別の人に届けにいくという作業だ。
当時私は実印以外は数百円程度の印鑑かシャチハタしか持っていなかった。実印は親の
貸金庫の中ですぐには取れない。別段領収証に押す印鑑なのでどんな印鑑でもいいのだ
が渡す人に取っては代理権を与えられているものの本人ではないので心配するだろうと
考え、せめて実印ではないが実印に見えるようなちょっとマシな印鑑を押したいと思った。

ちょっと考えて身内で少しマシな印鑑を持ち歩いている人間を思い出した。身内はその印
鑑を銀行印にしているらしい。これはよかったと直ぐに連絡を取り事情を説明し、今から領
収証を持って行くのでそこに押して欲しい旨伝えた。
するとあっさり断られた!印鑑自体を貸して欲しいとは言ってない、領収証を持って行くの
でそこに押して欲しいと言っているだけなのに断られた!身内なのに・・・・。




かなりショックを受けたし悲しかった。その時は適当な印鑑を付いて乗り切ったがしばらく
落ち込んだ。そして銀行印を買おう!と思った。印鑑なんて買うと一生物になるからこの際
こだわってみようと考えたのだった。



印鑑を買う上でまず決めないといけないのが材質である。最近はかなり多くの種類の印材
があるようだ。象牙マンモスマンモスの牙、最近地球温暖化で氷が溶け出しマンモス
の牙
がよく出てくるらしい材質としては象牙より劣る)、メノウ黒水牛オランダ水
チタン等実にさまざまである。よく調べて見ると信じる人と信じない人がいるが印鑑
材質は生まれた年によって決まっているようだ。
実印は使用頻度が少ないし代用がきかないが、銀行印は苗字さえ入れておけば家族内で
代用ができるだろうと思い家族の年なども調べてみたが象牙であればほとんど
当てはまるようなので象牙を選んだ。(家族で代用はしない方がよいと言う人もいる)
大きさも最も一般的な大きさにした。これも男と女でも違うらしい。しかし一家の主は男で
あり男が働いてお金を家に入れるので男の大きさに合わせる事もあるらしい。


さて、大きさと材質は決まった。しかし象牙と一口に言ってもこれまたさまざまな値段の差
がある。数千円から10万円以上するものまである。数百円の白っぽい印鑑は実は牛乳で
作るらしく象牙ではないらしい。また象牙は2005年現在で輸入禁止になっていてよい
は日に日に数が減り値段が高くなってるというところもあれば言えば取り寄せれるという
ところもある。
この良い象牙とはどういう物を言うのだろう。それは象牙1本の中で芯または芯に近いとこ
ろから採れる象牙が高値で、中心から外にいくほど値段が安くなる。さらに死んでいる象か
ら採る象牙より生きている象から採る象牙の方が良い。特に象牙の芯を持っている印鑑
象牙1本に対して採れる数が極端に少ない芯持ち象牙というのが高級品になる。
通常象牙印鑑象牙の根元から先端にかけての筋通りに水平に削りだし印鑑を作る
。芯に近いところはきめが細かく印鑑を見てもきめが細かくなっているのが素人でもわかる
。逆に外側に近いところの象牙は見るときめが粗く筋っぽい模様やメッシュのような模様が
入っている。この水平に削りだす方法ではなく筋から垂直に採り出す印鑑もある。そうする
印鑑の側面に綺麗な輪の模様が入る。それを日輪と言うらしい。日輪の中でも芯持ち
日輪はかなり高級で綺麗に輪の模様が出ているほど値段が高い。全てが丸く収まるとい
う理由で縁起物とされ商売人などによく売れるようであるが筋に垂直に採っているので通常
象牙印鑑よりもろく彫る時に苦労するらしい。


そういった知識を得た上でいろいろ検討してみたし近所の印鑑屋さんを4〜5件まわった。
現在印鑑販売業をしている人はあまり若い人はいなかったが自分がいろいろ相談している
とそれほどこだわっている人は今まで会った事がないと言われた。
日輪芯持ちを実物で見たかったのでいろいろ回ったがさすがに数が少ない。インターネ
ットではものすごい数の芯持ち日輪が出ているが実際近所の印鑑屋さんはほとんど持
っていない。しかも日輪などは印鑑が大きい物が主流で実印などに用いられる事が最も
多く銀行印用では輪がきれいにでるものが少ないらしい。取り寄せをお願いしてもこれば
かりは良し悪しは個人差なので取り寄せた物がきれいに輪が出ているかもわからないし、
それを気にいらないと言われても困ると言われた。
いろいろ印鑑屋さんを回ってみたが芯持ち象牙があるのは店に数本あるかまったくない
か。日輪に至っては1本あるかまったくないかの状態だった。(そんな状態なので自分が欲
しい印鑑日輪があるのは皆無だった。)しかも10万円以上したのでさすがにあきらめた



また芯持ちは芯部分に穴が開いているらしい。その穴を埋めて使用するようだ。ひどいも
のなら直径1ミリ程度の穴が貫通しているものを見せてもらった。
いろいろ見たが結局芯持ち日輪は高額すぎるのであきらめてできるだけ芯に近い部分
の印鑑にしようと思った。いろいろ象牙の印鑑を見て思ったが象牙印鑑も白だけではない
ようだ。象牙によって真っ白だったりアイボリーだったりする。真ん中で多少濃いアイボリ
ーから薄いアイボリーにグラデーションがかかっているものもあった。
象牙自体真っ白ではなく採る象牙によっては色が変わるらしい。これは切り出してみない
とわからず、アイボリーだから安いとか白いから安いなんて色の区別はないらしい。


4〜5件回った店の一つで10年近く売れていない印鑑を発見した。4万円程する銀行印
以前に仕入れた時の原価から付けた値段らしい。高額すぎて売れないみたいだ。今これぐ
らいの印鑑を買うとなると輸入禁止の為もっと高い金額になる。金額はさることながら芯に
極めて近いところから採りだしたようなきめの細かさでアイボリー色の強いところと弱いとこ
ろのグラデーションがあった。白色一色よりこっちの方が模様が入っているようで気に入っ
たので購入する事に決めた。


印鑑本体を決めたら次は字体である。調べると縁起を担ぐ字体があるとの事。幸い印鑑
を購入した店が手彫りにこだわっていたのでいろいろ聞いてみた。お金が入るようにする
字体はお札の裏に印刷されている印鑑字体がそうらしい。その事を印鑑の店主に聞く
と最近はそういった字体はせず、に名前の画数から吉方印を作る(印影の外周に字が掛
かる数を決める)という事、フルネームで画数を導き出すので銀行印であってもあまり家
族内での使いまわしはよくないと言われた。また手彫りなので彫りが深く機械で彫るよりも
味が出てさらに2つと同じものが作られないよさがある。他の店でも彫り方を聞いてみたが
取り敢えず機械で大まかに彫って後は手彫りで行うという店が多かった。冷静に考えれば
お願いした店も最初は機械で後で手彫りなのかもしれない。



いろいろ調べてみてやっと出来上がった印鑑は満足のいくものだった。余談だが印鑑
向きを示す印をつけるのはよくないようだ。きちっと向きを確かめて押印するという作業に
印鑑
をつくという重要さがあるという事である。





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